贖罪
「贖罪」 湊かなえ
ようやく読めました。
小学校4年生の頃仲良しだった5人で夏休み遊んでいた時の事件。
一人が何者かに殺され、4人は目撃者となりました。
のどかで空気がおいしいのが取り柄の田舎町。
そんな中で起きた凄惨な殺人事件。
4人はその犯人を見ていたはずなのに覚えている子は一人もおらず
殺された女の子の母親はその少女たちに
「時効までに犯人を見つけるか、それが嫌だったら私が納得のいくような内容で償え」といいます。
子供相手になんて理不尽な母親だ!って読んでいて憤慨したしこいつヤバいなとか思ったりしましたが、殺された母親にとってそれだけショックだったのだろうと思うし、いやそれにしても普通犯人を呪わないのかとも思うのですが…
4人と母親の視点で進む物語はそれぞれ少しずつ気づかなかった、普通なら気にも留めない内容から次第に形を作っていって最後には
そういう事か…と納得がいきました。
この人の小説はそういうバラバラなパズルを組み立てていくような内容が多いですね。
読み進めると感動…泣くって言うのではなく、何かが分かった時の感動を覚えます。
まあ殺人事件の真実がわかるからちょっと落ち込むけどね。
でも大好きです。