高校入試

「高校入試」 湊かなえ

 

よく主人公目線で書く小説はありますけど、この場合は様々な登場人物の目線で

物語が進んでいました。

1章は〇〇目線、2章は〇〇目線とかではなく結構細かく。

だから状況がある意味わかりやすかったのと読みやすかったので読み進めるのが

早かったように思えます。ページ数結構あった気がしたんだけど。

で、書き手が変わるたびちょいちょい入ってくる掲示板の書き込みと思われる一言が。

「入試をぶっつぶす!」

脅迫とも取られる書き込み。

入試の準備から終了するまで教師があれこれ振り回され、

同時にどんどん書き込みが進んでいく掲示板…。

 

誰だこいつ、どうなってるんだこれは。

そう思いながら読んでしまいましたね。

一言で言えば面白かった!

 

重すぎる事なく、いろいろ考えさせられる内容ではありました。

 

ちなみに私は高校入試はあまり勉強せず受かった方です。

推薦とか超頭いいとかじゃありませんよ?

めっちゃレベル低いトコに何となく入っただけです。

むしろ入った後。いろんな資格を取るための勉強の方がきつかったなあ…。

今思えばもっと勉強して考えて高校はいりゃよかったな。

 

でも15歳でそこまで考えられる子ってそんなたくさんいるの?

 

あと18で人生の進路とか…精神年齢の低かったアホな私は

この本を読んでマジでタイムスリップして、当時の自分にこっそり話しかけたくなりました。

 

「進学、バカにするんじゃねえぞ?…」